子育てに成功するために必要な栄養の知識とは
栄養失調と飢餓適用
子供のころに十分な栄養をとれないと、大人になった時に多くの不利益があるという調査結果はたくさんあります。例えば、集中力が続かない、睡眠障害、高血圧などです。
カロリー不足や3大栄養素であるタンパク質、脂質、炭水化物の不足は、子供を栄養失調状態に適応できるようにカラダを成長させます。分かりやすい例では、太りやすい体質になります。
さらに怖いのは、3食をきちんと取っている子供であっても、その83%が「ビタミン」、「ミネラル」、「食物繊維」などが不足していたという調査があることです。
自分は大丈夫だと思っていても、子供が実は栄養失調状態になっている場合もあるので、正しい知識をもっことが大切です。
このページを読めば、栄養について知り、子供を栄養失調から守る方法が分かるようになっています。
なぜ栄養と食事の知識が大切なのか?
子育てに栄養は必要です。
これは、「心に愛情という名の栄養を与えましょう」のような話ではなく、物理的な食べ物の話です。
食事は大切。健康に良いものを食べる。バランスの良い食生活。。。
言葉としては誰もが知っているかと思います。
しかし、具体的にどうやって子供に栄養のある食事を食べさせるのか、という点で悩みがある場合も多いのではないでしょうか?
「好き嫌いが多い」
「何をつくればいいか分からない」
「野菜を入れたら健康にいいんでしょ」
食事に関する正しい情報をもたないと、無意識に子供にとって害となるような食べ物を与えてしまうリスクがあります。ちょっと知識をもつだけで回避することもできるので、もしここに書いていることで知らないことがあれば、知識をアップデートしてください。
子供の食事についての よくある悩み
こんな悩みはありませんか?
- 子供が好き嫌いする
- 時間がなくて凝った料理を作るヒマがない
- 子供の栄養が足りているか心配
子育てで良く聞く悩みを取り上げました。
これから、これらの悩みを全て解決していきます。
なぜ悩みが生まれるのか
理由は知識不足です。
料理の手間がかかるからでも、子供が好き嫌いするからでもないです。
3つの知識が不足しているのです。
1、栄養が与える影響について知らないので、食事の問題を軽視してしまう。
2、栄養がある簡単な食事の作り方を知らないので、何となくタイヘンそうだと思ってしまう。
3、子供に栄養のある食事をとることの大切さを教える方法を知らないので、子供の好き嫌いが治らない
これから1つ1つの知識について説明していきます。
頑張ってついてきてください。
まず、1番については、ここまでの紹介で栄養が子供にどれだけの影響を与えるかについて、知ることができたかと思います。
しかし、栄養といっても広すぎますよね?
そこで、幼児教育アカデミーが考える2つの栄養についての具体的な考え方を紹介していきます。
タンパク質、脂質、炭水化物のバランスは2:2:6
まずはバランスの良い食生活とは何か、という話からです。
答えは、 三大栄養素であるタンパク質、脂質、炭水化物のバランスが2:2:6になっていることです。
なお、そもそもカロリーは足りていることが前提です。
子供の体重が軽すぎる場合は、バランスの前に食べる量を増やしてくださいね。
タンパク質、脂質、炭水化物を2:2:6にするといっても、毎日栄養素を計算するのはタイヘンです。
実は、現代の食事においてチェックするべきは「タンパク質」です。
えーと、今日はかつ丼を食べたからタンパク質は何グラムで脂質は・・・のようなフクザツな計算をする必要はないです。
タンパク質を取りやすい主な食品について、それぞれ何グラムのタンパク質を取れるかを覚えておいて、たまにタンパク質が足りているかを計算するだけでOKです。
それでもタイヘンだと思われるかもしれませんが、子供は学校でもっと難しい勉強を頑張っていますので、親としての最低限の努力だと思ってください。
例を紹介します。
- 牛乳100グラム=タンパク質3グラム
- お肉・お魚100グラム=タンパク質20グラム
- 魚肉ソーセージ100グラム=タンパク質 10グラム
- 卵1コ=タンパク質5グラム
- お豆腐100グラム=タンパク質10グラム
5歳から10歳までの子供なら、上記の計算で1日にタンパク質が20グラム取れていればオーケーです。「今日はタンパク質がたりてないな」と気づいたときに、おやつを魚肉ソーセージに変えるだけで、子供の栄養状態は大きく違ってきます。
ただし、魚肉ソーセージの食べ過ぎは危険という話もあるので、ほどほどにしておいてくださいね。
栄養価だけではなく食品の選び方でもバランスは大事ですので。
メニュー抜き打ちチェックで新型栄養失調と戦う
ここまででもタイヘンだと思いますが、まだ続きます。
「ビタミン」、「ミネラル」、「食物繊維」の不足した食事をつづけていると、新型栄養失調という状態になってしまいます。
新型栄養失調とは、三大栄養素であるタンパク質、脂質、炭水化物の3つ以外の栄養素が足りない状態のことです。
主に 「ビタミン」、「ミネラル」、「食物繊維」が足りているかをチェックします。
具体的には、1週間に一度ぐらいのタイミングで、「ビタミン」、「ミネラル」、「食物繊維」それぞれについて、その栄養が含まれた食材を子供が食べたかどうかをチェックします。
例えば食材はこれです。
- ビタミン:魚や野菜(いろいろな種類を取ることが大切)
- ミネラル:キノコと海藻
- 食物繊維:野菜や果物(パイナップルなど)
「全然具体的じゃない」と思われたかもしれませんね。
ビタミン、ミネラル、食物繊維 については、タンパク質のように単純には計算できないので、どうしても「バランスよく食べてくださいね」のような話になってしまいます。
定期的にチェックすることが大事ですので、「2週間ずっと海藻を食べさせてない」といったことがないよう、食材を見直してみてください。
大切なのは、 栄養失調を防ぐために三大栄養素であるタンパク質、脂質、炭水化物を満たす→ 新型栄養失調を防ぐために「ビタミン」、「ミネラル」、「食物繊維」を満たす、という順番です。
何を優先するべきかを知ることができれば、子供を守るためにどうすればよいか考えられるようになります。
今の状況でどうすればよいかを考え、必要だと思ったら食生活を見直してみてください。
おすすめの料理は「ちゃんこ鍋」
いざ食生活を良くしよう!と思っても、具体的に何をしたらよいかわからないかもしれません。
そこで、最もカンタンにおいしく栄養がある料理を紹介します。
それは「ちゃんこ鍋」です。
ちゃんこ鍋は、めちゃくちゃメリットだらけです。
- 作るのに手間がかからない
- 栄養が豊富
- ボリューム満点
- 食材とスープの組み合わせが無数にあり飽きない
- 「お粥」や「おじや」にできて食材が無駄になりにくい
- 味や食材を子供の好みに合わせやすい
子供にたくさん ちゃんこ鍋を食べさせるためのポイントが1つあります。
それは、鍋の具を子供にリクエストさせることです。
子供が自分で選んだものなので、しっかり食べようという心構えができます。
また、鍋のスープには野菜の栄養成分がたくさん残っているので、栄養を無駄にしないためにスープも残さず飲むことも大事です。
そのために、子供が嫌がらない範囲で できるだけ味付けを薄くしてください。
同時に、鍋の水分を少なめにして、蒸し料理のようにすることも有効です。
子供と楽しく栄養について学ぶ
ちゃんこ鍋には子供にとって重要なメリットがもう一つあります。
それは、「栄養の知識を子供に教える機会」になることです。
親がどれだけ栄養について正しく知っていて、どれだけ栄養のある食事を作れたとしても、子供が食べなければ意味がありません。
子供が食材や栄養について理解するキッカケとして、ちゃんこ鍋が活躍するわけです。
例えば食材を当てるゲームをする、といった使い方ができます。
「ちゃんこ鍋の具が5つあるけど、全部当てられるかな?」
などのように使います。
子供が成長するにしたがって、 ゲームのテーマを調味料や栄養素といった食育的なところに広げていくことが理想です。
楽しく食事をしながら、いつの間にか栄養について理解して、なぜ野菜やキノコも食べないといけないのかを人に説明できるようなレベルになる。
そんな可能性が ちゃんこ鍋にはあります。
栄養バランスの取れた食事は、子育てに成功するための前提です。
どれだけ良い教材を使っても、どれだけ勉強に時間をつかっても、栄養が足りてなければ効果半減です。
ぜひ、 ちゃんこ鍋を上手に取り入れて、子育てに成功できる状態を作りあげてください。
その他補足
なお、根本的にお金や時間がないことが原因で満足な食事ができないケースもありえます。
この場合は、上記知識では解決できません。
1つは下記のページで紹介しているような方法で、お金と時間に関する知識やスキルを身に着ける根本的な対処をする方法があります。
もう1つは、仕事や生活スタイルを変えるといった、現状の一部を改善する方法があります。
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